2008年01月17日

年齢別人口比率147.5%

俺の勤務する会社(一応広告代理店)では国勢調査結果をメッシュデータで加工して資料としてクライアントに提出することがよくあるんだけど・・・

(メッシュデータって日本の地形を緯度経度で細かい正方形の集合体として扱ったものね。)

クライアントの提供サービスのメインターゲット、年齢55歳以上の人口比率のデータ−を静岡、神奈川の地域で提出するよう依頼があったんだ。

昨日の夜会社でパソコンに向かってこつこつデータを呼び込み演算して
作成していたんだけど・・・完成した地図をみてビックリ!

なんと人口比率147.5%の地区があるではないか・・・・・・??????

その地区の総人口より年齢55歳以上の人口が多いってどういうこと?
どんな地域やねん?たらーっ(汗)

当然加工ソフトの不具合だと考えて出向先のクライアントのもとから
本社を訪れてマーケティング部の方に相談。

そのマーケッターは疑問が生じると解決しないといられない性分のようで
約2時間いろんな(俺には理解不能な)計算や調査をしてデータを見直したんだけど、どうももとのデータ通りに計算されているとのこと・・・

国勢調査が間違っているの?

翌日の朝(今日の朝)がクライアントへの提出期限だというのに・・・

弱った・・・


しょうがないので、データの購入元に翌日問い合わせしてもらうことにして 翌朝(今日ね)クライアントに事情説明。

今日の夕方になって、やっとマーケティング部から回答があった。

データは間違っていない

これはメッシュデータの秘匿措置といわれるものらしく 1つのメッシュ(この場合は1KmX1Km)内の人口が7名に満たない場合、周囲のメッシュ(地域)に人数がずれてカウントされてしまうというものらしいんだ。

つまり、人数があまりに少なくて年齢やその他の情報が公開されてしまうと、
”彼って60歳なんだ!”なんて個人情報がばれてしまうということなんですね。
それで分らないようにわざとポイントをずらしている。

だけど総人口は元のデータのまま公開されているから、人口比率147.5%なんてことになっちゃうわけだ。

確かにデータ画面をズームして不自然な地域を見てみると山の中がほとんどだったもんなぁ。

知らんかった!
マーケの方でさえ知らんかった!

ずっとこのメッシュ資料をツールとして使用してたけど
初めて知りました。

知ってよかった・・・・・・・・・・・・


※統計局 用語の解説
posted by Kaolu A at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告について・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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