100円のコーラを1000円で売る方法―マーケティングがわかる10の物語

わたくしお気に入りのアーティストが出演するライブに頻繁に出かけるのですが、
ライブハウスって入場料の他に1ドリンクチケットを購入しなくちゃいけない
システムのところがほとんどなのよね。
従来はビールをオーダーすることが多かったけれど、
アルコールをSTOPしてからはソフトドリンク。
ちょっと手の込んだノンアルコールカクテルやジュースを準備してくれているハウスは
ありがたいのだけれど、ほとんどの場合はコーラやウーロン茶の氷をいれただけのもの。
なんか、そのドリンクに500円を支払うのはアルコール類に比べて割高で損をしたような
印象をわたくしは持ってしまうの。
著者が書籍タイトルとして選択したEXAMPLEはリッツカールトンホテルのルームサービスで飲んだコーラ。
ディスカウントショップにいけば50円程度でも購入出来るこの商品を
最高の状態でサーブされた際に、このコーラが高いと思う人はほとんどいないという事実なの。
商品そのものの価値を販売するプロダクトセリングに対して,このホテルのコーラは
バリューセリング。
見方を変えて付加価値をつけることで100円の商品を1000円で販売することが出来るの。
マーケティングの様々な手法をわかりやすくSTORY仕立てで解説した本書は
楽しみながら読み進めるうちに基本的なマーケティングの基本を理解できるという優れもの。
わたくしがお勧めするリッチ・シェフレンのインタネットビジネスマニフェストでも触れられているように、
需要をつくることがマーケティングなのです。
この本を、わたくしの勤務する会社の経営者や役員の方々が何度も読んで
内容を理解していたならば、今のような悲惨な会社不況状態にはならなかったはず。
商品、サービスを提供する役目を担っているキーパッスンには、素敵なメソッドのプレゼントね!
様々な気付を思い出させてくれた、この書籍だけれど、
特に印象に残ったのは、この顧客満足公式。
顧客満足は、顧客が感じた価値から事前期待値を引き算したもの。
顧客が感じた価値-事前期待値=顧客満足
つまり顧客が提示した条件(事前期待値)を苦労して全て満たすことが出来たとしても
それ以上がなかれば0点なのです。
このことを知らない有益な知識を、とくに、わたくしのいる会社のようの中小企業のボスは
知らないケースも多いんじゃないかしら?
あなたが経営者でなくても、そして商品開発や、マーケティング担当ではなくても、
この一連の流れと理由を知ることによって、活かせるフィールドは無限大!
あなたの、これらの10のマーケティングの基礎、ぜひ復習してみて!
@ アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか?
A お客さんの言いなりの商品は売れない?
B 顧客の要望に100%応えても0点
C 値引きの作法
D キシリトールガムがヒットした理由
E スキンケア商品を売り込まないエステサロン
F 商品を自社で売る必要はない
G 100円のコーラを1000円で売る方法
H なぜ省エネルックスは失敗してクールビズは成功したのか?
I 新商品は必ず売れない?
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