本や新聞を読むために積み重なっていくものがある。
最近テレビを見ていると短時間に何回も見かけることCM。
これだけじゃない。
CMの最後に流れるサウンドロゴはAC♪のものばかり。
ACとは社団法人ACジャパン(ADVERTISING COUNCIL JAPAN)のことで、
公共広告で社会の啓発活動を行っている経済産業省所管の特例社団法人なんだ。
そんな啓蒙広告を最近よく見かけるのは東日本大地震のために報道番組が増えたため。
報道番組じゃなくても、通常の枠のドラマやバラエティーの合間にも現在はよく見かける。
日本がこのような脅威につつまれた状態で通常の広告主がCMを自粛しているから、この啓蒙広告が増えるんだ。
ということはわかっていても、この莫大な広告費用は一体だれが支払っているの?
商品やサービスを販売する利益団体ではないから、広告費をどんなにかけても、それに比例した収入は見込めない。
ということはやはりもともと枠を契約したスポンサーが支払っているということ?
ACは広告と縁の深い企業を会員とし、会員から集めた資金で運営されている。
会員媒体社は、CM、新聞広告、ポスターなどの枠を無償で提供しているそうなの。
詳しくは分からないけど、いろいろなケースがあって、CM枠が埋まらない場合、
あるいは今回のように広告主が楽しい映像CMを自粛してその代替えとして、
または番組や広告主が不祥事を起こした際などにスペースがこの団体に寄付されることが多いようだ。
今回のケースはあまりにも重大で深刻な問題を扱う時間に通常のCMはふさわしくないと判断した広告主が枠をACに提供したのだと安易に推測出来る。
これだけACの広告ばかり見かけるということは、それだけ多くの広告主が通常のCMを自粛しているってことだよね。
今回の大地震、広告主の自粛は当然と言えば当然だけど・・・
中にはTPOをわきまえないでこんな時にも商売しようという企業をたまに見かけたりもする・・・
そんなマイナスなイメージをもたせるよりは広告枠をプレゼントした方がよほど有意義です。
ちなみにこのACの年間の広告費。
約797億円(2009年度)
広告定価料金に換算すると・・・だそうで・・・日本の一広告主としては最大規模のものらしいよ。
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