LOVE DISTANCE
世界三大広告賞の1つ「カンヌ国際広告賞」のフィルム部門において金賞、PR部門において金賞を受賞した作品。
日本のCMがカンヌ国際広告賞のフィルム部門での金賞以上を獲得するのは、13年ぶりなんだそう。
僕らは、10億ミリ離れていた。
東京と福岡に住む遠距離恋愛中の男女がそれぞれを目指していくというストーリー。
画面中央に二人の現在の距離がミリ単位で表示され、その数字がどんどん近付いてくる。
やっと出会えた2人は抱合い、カウンターの表示は0になるシーンが感動的!
背景の花火が2人の感情の爆発を象徴していて分かりやすい。
だけどその直後、カウンターは2ミリになり、画面が切り替わる。
それでも愛には距離を。
世界最薄コンドーム 0.02
素晴らしい!

見事な展開です!
コンドームで有名なサガミのCM。
前回感想記事をかいたブラッド・ピット主演のソフトバンクのCMもそうだけど逆説的なインパクトってすごく印象に残るんだよね。
世界に通じる素晴らしいストーリー。
だけどなんで遠距離なんだ?
走っているか、歩いているかで、乗り物乗ってないじゃん?
このCMに感動した後に疑問が生じたんだ。
その理由をネットで調べてみると・・・
なんとこの短くまとめられたCMには壮大なドラマが隠されていて・・・
同社は、「恋愛には適度な距離が必要である」という考え方を訴求することを目的に、昨年10月22日に「LOVE DISTANCE」制作委員会を発足。『LOVE DISTANCE 〜僕らは、10億ミリ離れていた。〜』の企画の一環として、男限定サイト「ある男」、女限定サイト「ある女」から構成されるサイトを同12月1日オープンした。実在の遠距離恋愛中カップル2名が、12月1日より別々に東京・福岡をスタート地点として走り出し、それぞれ閲覧を限定する「ある男」「ある女」サイトにて、生中継映像として公開されていた。出演したカップル2名からは、個人の携帯電話が取り上げられ、連絡手段は「メール」と「23時から10分間のみのテレビ電話」のみに制限され、その様子は全てサイト上で公開。これらの映像は90秒TVCMとして編集され、12月26日からサイト上で、12月31日にTVCMとして放映された。アメーバニュースより引用。
しかも、そのドラマを人々が観戦している期間は広告主名は公表されず・・・
ずっと謎のままになっていたという。
カウンターが0になる2人が抱合った昨年のクリスマスイブに相模ゴム工業の名前が登場したんだって。
こんな広告の大事件、わたくしは全然知りませんでした。
恥ずかしい・・・

もうこのドラマから応援している人たちは絶対サガミの名前は忘れられないものになるもんね!
このクリエイティブチームも相模ゴム工業さんもすごいセンスです。
俺はこちらの商品を使うような行為は長い間行なっていないので、購入することはないかもしれないけど、
普段欠かさず持ち歩いている人たちの中には、このブランドご指名で購入する人も相当増えたんじゃないかな?
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